私達夫婦の願い
「子どもが生まれたら、街の写真館で写真を撮ろう。」
これは、私達夫婦が結婚する時に約束したことです。
私も夫も子ども時代は実家の経済状況があまり良くなく、街の写真館で撮った写真どころか一般のカメラで撮った写真すら手元に少ない中で育ちましたので、自分達の子どもには淋しい思いをさせたくなかったというのがその理由です。
また、写真館での写真撮影は、100日のお祝いや小学校、中学校入学時に撮ることが多いように思いますが、お誕生日の記念に撮ることも最初から決めていました。
毎年、子どもの誕生日が来たら一年前の写真を見ながら「こんなに大きくなった」と子どもの成長を家族でお祝いしたいという気持ちがありました。
ホームビデオでの撮影も考えたのですが、写真の『一瞬を切り取る潔さ』みたいなのものが、私も夫も気に入っていたのだと思います。
それに、誕生日に必ず写真館で写真を撮るというイベントがあることで、誕生日がより楽しく、忘れられない思い出になるだろうとも思いました。
最初の写真は100日記念
誕生日記念の前に、初めて子ども(娘)を連れて写真館に行ったのは100日記念の時でした。
当日まで体調を崩したらどうしよう、愚図って泣いてしまい撮影どころじゃなくなったらどうしようとかなり心配していましたが、スタッフの方から「大丈夫ですよ。赤ちゃんの体調を優先して下さいね」と優しくお声をかけて頂いたので、不安な気持ちが強くなることなく、日々を過ごすことができました。
撮影当日も、何もわからずにきょとんとしている娘に対し、私や夫の方が緊張していたのですが、子育て経験のある年配のスタッフの方から「お母さんが緊張しているとそれがお子さんにも伝わるので、リラックスして下さいね」と声をかけられ、育児の辛さや大変さを理解し、励ましてもらったりもしました。
育児はどうしても母親に負担がかかりやすく、しかも孤独な作業となりがちですが、身内や親戚以外の他人に励ましてもらったり、褒めてもらったりしたことがとても嬉しかったです。
肝心の撮影の方は、衣装がかわいくてあれもこれもとついたくさん着せてしまったのですが、最後まで泣くことなく無事に行うことができました。
新米ママの私は、暑さ調節などに気が回らないことがあったのですが、そちらもスタッフの方上手くフォローして下さったので、お誕生日記念の撮影もこちらの写真館に頼もうとその場で決めてしまうほど、本当に素敵な思い出ができたと思っています。
ちなみにママ友の場合は、100日記念の撮影で大泣きされてしまい、結局撮影ができないほどだったため、お誕生日記念の撮影も早くから断念してしまいました。
赤ちゃんによって向き、不向きもあると思いますが、我が家の場合は以後も一度も撮影が中断することなかったので、それは幸いだったと思っています。
誕生日プレゼントは写真館でのバースデーフォト撮影
その後、1才の誕生日、2才の誕生日と、誕生日には欠かさず写真館でバースデーフォト撮影を行うようになりました。
年によっては七五三や幼稚園入園、小学校入学などのイベントがあったりもしましたが、あくまでも誕生日とイベントは別として撮影をお願いしていたので、多い時は一年に2回も写真館へ行くことになります。
私達が利用していた写真館はスタッフの入れ替えが少なかったので、そのうち娘もお兄さん、お姉さんの顔を覚えるようになり、撮影で緊張したり泣いたりすることは一度もありませんでした。
それどころか、5才くらいになると「誕生日プレゼント、何がいい?」と尋ねると「写真館で撮影がしたい」と言うようになりました。
普段は着られないような衣装を着たり、髪をかわいく巻いてくれたり、メイクをしたりということがとても楽しかったようです。
これは私自身の思い出ですが、成人式の写真を写真館で撮影した時、メイクや髪型などを「こっちの方がいいから」と全て写真館側に半ば強制的に決められてしまったことがあり、自分の思うような仕上がりにならず、不満だけが残った記憶があります。
もちろん、撮影した後にその写真を見返すことはほとんどありませんでした。
それが娘の時は、衣装はもちろん、メイクや髪形などもスタッフさんが子どもとワイワイ楽しく話しながら相談してくれるので、子ども自身が満足、納得している中での撮影になり、バースデーフォトが出来上がって届くと、しばらくは手元に置いておいて飽きるまで見ています。
そのため、娘にとって写真を撮る(撮られる)ことは嫌なこと、楽しくないことというイメージはないようです。
普通にカメラを向けられても笑顔で映ることが多く、ママ友にも「〇〇ちゃんはいつも笑っていていいね」と褒められます。
これは、写真館のスタッフ方々のおかげだと思っています。
バースデーフォトいつでも振り返ることができる場所
写真館でお誕生日の写真を撮り始めた当初は、仕上がった写真は額縁に入れて玄関に飾っていました。
しかし、娘が大きくなるにつれ、玄関に飾るのは恥ずかしかったようなので、他人には目につきにくい、廊下の壁に並べて飾るようにしました。
100日記念の写真は三面開きの台紙に貼り付けてあるものにしたので、飾っているのは1才の誕生日からのバースデーフォトになります。
写真は玄関からまっすぐに伸びているやや長い廊下に飾ってあり、浴室へ行く時、トイレに行く時、同居している祖母の部屋に行く時に必ず目に入ります。
子どもの部屋は2階にあり、その廊下を通らなくても階段を下りて直接浴室へ行くことができるのですが、降りてきたと思ったらわざわざ遠回りをして廊下を渡り、自分の写真を眺めていることもありました。
小さい時は写真の間隔が空いていましたが、10歳になれば写真は10枚になり、15歳になった今年は15枚が並べてあり、その様子はなかなか壮観です。
たまに外部の方(リフォームの業者さんなど)が家に入ると、「凄いね!」と褒められることもあります。
写真は一度仕舞ってしまうと、それを取り出して見ることはなくなってしまうので、家族がいつでも見られる場所に飾っておいたのはよかったと思っています。
しかし実は、娘が中学に入る時に「恥ずかしいから止めて欲しい」と言われてしまったことがあります。
思春期、反抗期に差し掛かり、自分の容姿にも自信が持てなくなっていた時期だったので、写真の中で無邪気に笑っている幼い自分が、なんだか少し疎ましいような、そんな気持ちになっていたようでした。
娘の意見を尊重し、夫と外すことも検討したのですが、足腰が弱くなってなかなか自室から出てこなくなった祖母が、廊下を歩く時に毎回、孫(自分)の写真を眺めているのを知ってからは外して欲しいとは言わなくなりました。
20歳になるまで続けるバースデーフォト撮影
一時期は、自分の写真が廊下に飾ってあることを恥ずかしがっていた娘ですが、思春期、反抗期が落ち着いてきた今は、「自分も結婚して子どもが生まれたら同じことをしてあげたい」と思っているようです。
お誕生日プレゼントが写真館でのバースデーフォト撮影なんて、欲しがっているおもちゃの方が子どもは嬉しいんじゃない?とママ友の一人に言われたこともありましたが、私と夫の娘を思う気持ちがちゃんと伝わっていたのがとても嬉しかったです。
私達夫婦は、お誕生日記念のバースデーフォト撮影を娘が20歳になるまで続けるつもりです。
これも最初から夫と決めていたことでしたが、3~4歳の時は20歳まで本当に続けられるのか?と思ったこともありました。
しかし、15年経つのはあっという間だったので、残りの5年もきっとあっと言う間に過ぎてしまうのだと思います。
過去の出来事は覚えているようで、日々の忙しさから忘れていることも多く、娘に聞かれてたまに「そうだったけ?」と言ってしまうこともある私ですが、毎年、誕生日のたびに過去の写真撮影を振り返っているので、写真館でのバースデーフォト撮影の思い出は今でもどれも色あせることはありません。
中学の3年だけを振り返っても、顔つきなんかが微妙に違っていて、大人の階段を上がっているのだと感じます。
娘自身も、中学一年のお誕生日写真を見ては、「めっちゃ子ども!」と笑っていたりします。
娘が21歳になる日は、それまでの20年間欠かさず行っていたバースデーフォト撮影をおこなわないので、私と夫は絶対に淋しい気持ちになってしまうだろうと今からちょっと不安でもありますが、その先はきっと娘が新しい家族を作り、誕生した子ども(私達にとっては孫)のバースデーフォトを写真館に撮りに行って、幸せな記憶を積み重ねていくのだろうと思っています。
ハーフバースデーフォト・1歳お誕生日撮影は
福岡市フォトスタジオ原田写真館(香椎参道通り)
原田写真館バースデーフォト専用ホームページ
http://birthday-haradaphoto.com/
ファーストバースデー・ハーフバースデー/写真ギャラリー
http://birthday-haradaphoto.com/gallery/
福岡市写真館 原田写真館Since1969 オフィシャルホームページ
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